黒糖焼酎を楽しむ会
2016秋
富田酒造場

昨年初めて開催した富田酒造場のお酒を楽しむ会。今年もめでたく開催しました!会場はもちろん柏市の居酒屋、やまん。富田酒造場、やまん、そして黒左党での共催です。富田酒造場からは、若き造りの責任者、富田真行さんに来てもらいました。

初めての開催となった前回は、「焼酎は飲むし好きだという人に、黒糖焼酎、富田酒造場のお酒を知ってもらいたい」というテーマでした。

前回の様子はこちらをごらんください。
黒糖焼酎を楽しむ会 2015夏 富田酒造場

今回はそれを一段推し進め、黒糖焼酎、富田酒造場のお酒の楽しみ方の幅を広める試みをということで、「お燗とおでんで、温かいを楽しむ」をテーマに設定しました。前回は夏の最中でしたが、今回は秋、それも晩秋。そろそろ肌寒い季節ですから。

開催日はよく晴れた日曜の午後。会の数日前まではお燗日和の肌寒さでしたが、当日はそこまで寒くならず。うーん、蔵元が奄美の暖かさを連れてきちゃったのかもしれません。

三々五々、参加者の皆さんが集い、まずは乾杯です。乾杯のお酒は、仕込み水で15度に前割りした商品、蔵和水。日本酒と同じくらいのアルコール度数ながら、もっとスイスイ飲めちゃうお酒です。これを、この日のためにお店で秘蔵しておいた南極の氷で。気泡を含んだ氷は、耳をかたむけるとプチプチと弾ける音色。心なしか、いつもよりも香りが立つような気がします。

乾杯酒は南極氷で蔵和水

乾杯の様子1

乾杯の様子2

乾杯に続いては、今回のテーマである温かいを楽しむ講座。前割りのお酒をお燗で飲むとどのような印象になるのか、蔵元の解説でテイスティングです。

富田酒造場のお酒といえば、代表銘柄の龍宮、そして徳之島の黒糖を使ったまーらん舟の2銘柄。それぞれを楽しんでもらうため、龍宮からは乾杯でも飲んだ蔵和水。それに合わせて、まーらん舟も特別に蔵で仕込み水を使って前割りを作ってきてもらいました。

まずは常温での飲み比べ。そしてお燗での飲み比べ。お燗番には、黒左党が誇るお燗の達人につきっきりでいてもらい、50℃での試飲です。

お燗の様子

日本酒のお燗は冬によく見る光景ですが、焼酎と言えばお湯割りが主流。でも、前割りをしてよく馴染んだお酒を優しく燗つけすれば、新たな香りと味わいが広がります。お燗酒を口にした瞬間の皆さんの衝撃を受けた様子には、スタッフ一同笑みが止まりません。

温度の違い、度数の違いで様々な顔が見える焼酎の世界を伝える蔵元の話には、皆さん感心しきり。焼酎の奥深さ、それを表現できる富田酒造場のお酒の美味しさを体感してもらえました。

テイスティングの最中は、富田酒造場の社長がアレンジした魚味噌がおつまみ。奄美の味と奄美の香りが広がります。

魚味噌でテイスティング

ここからは、料理とお酒を楽しむ時間。なかなか家庭ではやらないお燗を実際に体験してもらったり、蔵元に相談しながら次のお酒の銘柄や温度を選んだり、果ては同じお酒を温度を変えて何パターンも試すなど、蔵元の顔が見える距離の宴は濃ゆく続くのです。

お燗体験

蔵元と語らいながら黒糖焼酎を味わう

蔵元の説明1
蔵元の説明2

今日のもうひとつの主役のおでんもテーブルに並び、やまんの料理と富田酒造場のお酒というこれ以上ない組み合わせ。前回も書いてますが、ほんとスタッフは苦行です。目の前の美味い酒と料理。はぅあぁぁぁ。

豚軟骨、フル(葉にんにく)入りだし巻きのおでんは、奄美を感じられるやまんの味。おかわりする人もいらっしゃいました。

豚軟骨と大根のおでん

フル入だし巻きのおでん

夜の帳が下りてきて、名残惜しくも終了の時間。蔵元、僕、やまん店主の挨拶で閉幕です。今回も参加者の皆さんが楽しんでくれて、そしてなにより黒糖焼酎の、富田酒造場のお酒を更に知ってもらえたのは、黒左党としてはこれ以上ない喜びでした。

集合写真

ご参加頂いたみなさま、どうもありがとうございました。

開催データ

開催日時:2016/11/13 14:00-17:00
蔵元:富田酒造場
お店:やまん
参加人数:11名

お酒

本日のお酒

料理

  • 富田流魚味噌
  • もずくキムチ
  • 奄美の黒豚ナンコツとフル入りだし巻きのおでん
  • 徳南製糖の純黒糖

富田酒造場

富田酒造場ホームページ
富田酒造場Facebook

黒糖焼酎好きなら知らないものはいない、「龍宮」「まーらん舟」を醸す蔵元。
(多分)日本で最も繁華街から近い酒蔵です。
1951年、アメリカ軍政下の奄美で、名瀬の蘭舘山の麓で創業。
一次仕込みも二次仕込みも三石甕で行う昔ながらの製法と、黒麹造りが生み出す、やんちゃで美味い酒。

富田酒造場1

今回も、柏市を中心とした龍宮、まーらん舟が買えるお店のリストを配布しました。皆さんが家でも黒糖焼酎を楽しんでくれるといいな、という思いです。

リストと地図は以下のリンクからどうぞ。
柏市を中心とした龍宮取扱店のリスト
柏市を中心とした龍宮取扱店の地図

やまん

やまん店主のFacebook

美味いお店が軒を連ねる千葉県は柏市の柏銀座通りにある南国風居酒屋。
2011年のオープン以来、美味い酒と肴を求める人たちが集うお店。
奄美、沼津など、日本各地から直送されるおいしくて珍しい魚も名物のひとつ。
酒好きも唸る銘酒がワンコインで揃う日本酒、焼酎メニューは最高です。

2016/11/17

書いた人

koching

奄美黒糖焼酎語り部。
もったいなくて飲めないお酒を買い集めるのが趣味。
甘いものでも辛いものでも、なんならお酒(の瓶を眺めること)を肴に酒が飲める人種。

写真を撮った人

Yotsuyasan

「アルコールならエタノールでもいい」という祖父の言葉を信じて育つ。
黒糖焼酎に出会うことでお酒の奥深さに気づき、遅すぎる大人の階段をのぼり始める。写真が好きでPachinkojiとはライバル。

お燗した人

Parrish

蒸留酒は専らシングルモルト専門だったのが、「黒糖焼酎の会」で長期熟成酒の色香に虜えられる。
翌日、たまたま日本酒を買いに行った酒屋で虜にされたニ銘柄とダブルデートし、運命を悟って一党に参画した経緯を持つ。